GCP vs AWS vs Azure vs IBM、クラウド事情2017年版まとめ

今 私が主に使用しているクラウドは、GCPですが、
AWSや Azure、あと国内であれば さくらのクラウドも使用しています。

最近はIBM Cloudの広告も良くみかけますし、Oracleも気になります。各企業 無料枠を充実させるなど、益々 せめぎあっている状況です。そこで 2017年版のクラウド事情をまとめてみます。

 

Google Cloud Platform(GCP)

Google Cloud Flatform

Google Cloud Flatform(GCP)とはGoogleが提供しているクラウドサービスの総称です。

GCPの中で
IaaS型クラウドサーバー:Google Compute Engine(GCE)
PaaS型クラウドサーバー:Google App Engine(GAE)
等のサービスを提供しています。

GCEで2016年11月に東京リージョンがオープンされて以降、私はメインでGCEを使っています。クラウドサーバーとしては 後発になるGCEですが、管理コンソールの使いやすさ・シンプルさが気に入っています。バックボーンも Google保有のネットワークなのでその高速性、安定性の信頼度は高いです。

AWS(Amazon) に比べて 開発者によるWEB情報がまだ少ないといった点はありますが、料金面では GCEの方が 若干割安だと思います。

無料枠も 充実してますし、使わない手はないです。小さいサイトであれば、1年間は無料で運用できます。
GCPの無料枠

 

Amazon Web Services(AWS)

Amazon Web Services

IaaS型クラウドサーバーの代表格といえば、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) というくらいに現在も圧倒的シェアを誇っています。

ネットの情報が充実してますし、サーバー構築時にすごく助かります。AWSに慣れた方は 他には移らないのではというくらい多機能です。そこが先発組の強みでしょうか。

あと、AWS Certificate Managerが非常に便利でお得です。
Elastic Load Balancing、Amazon CloudFront利用時に限られますが、SSL証明書が無料でもらえます。常時SSLが デフォルトになってきた現在では、非常に嬉しいサービスです。

もちろんAWSにも無料枠があります。
AWSの無料枠

 

Microsoft Azure

Microsoft Azure

Microsoftのプラットフォームでシステムを運用するなら、Azureです。
またAWSとGCPと比べても、リージョン数が多く、サービスをグローバル展開する時には強い味方になります。日本リージョンも、Japan East (東日本)とJapan West (西日本)に分かれており、国内において冗長環境を整備しやすいです。

2017/11現在の各クラウドのリージョン数
Azure 36リージョン
AWS 16リージョン
GCP 12リージョン

Azureの無料枠

 

IBM Cloud

IBM Cloud

IBMといえば なんといってもオンプレミスでの実績ですね。
そして、基幹系システムをクラウド化するという流れが増すほどに IBMの出番も増えそうです。残念ながら 私はまだ使ったことがありませんが、機会があれば ベアメタルクラウドの代表格のIBM Bluemixは使ってみたいです。

最新クラウド比較一覧(Bare Metal Serverに注目)
https://ilyas-it83.github.io/CloudComparer/

IBM Bluemix

 

まとめ

世界のクラウドサーバーのシェアをみると、MicrosoftとGoogleは大幅に拡大はしているようですが、まだまだAmazonが独走中です。
世界のクラウド市場のシェア

今までAWSを使っていたシステムは、引き続き基盤はAWSを使うとは思います。
移行・学習コストを考えた場合、そう簡単に基盤を別のものにすることは考えづらいです。

ただ、これからはもっと、使用用途によるマルチクラウド化が進むと思います。
エンジニアとして いろいろな最新技術に触れたいというのもありますし。

個人的にはGCP推しなので、GCPのシェアがもっと上がって、開発者の情報がもっとネットに出てきてくれるといいなと思っています。

まったく初めて クラウドサーバーを使うという方には、私は迷わず GCPをお勧めします。

各社無料枠が充実してますし、とりあえず、全部体験してみるのもいいですね。

 


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